顎関節症治療

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顎関節症治療

顎関節症とは?

アゴがカクカクと音がする、大きく口が開かない、アゴの痛みなどを感じられている方、それはもしかしたら、額関節症かも知れません。その他症状としては耳鳴り、耳の詰まった感じ、舌の痛みなどが挙げられます。数日で痛みや症状が軽減されることもありますが、根本的な治癒ではありません。気になる方は、ご気軽にご相談ください。

顎関節症の症状

急性症状と慢性症状

顎関節症の症状は個人によってさまざまですが、一般的には急性症状で口が開かない状態と、慢性的に顎が痛いという状態にわかれます。

顎は肘や膝と同じように関節でてきています。骨と骨がすれ違うことによって顎がずれ「ジャリジャリ」、「シャリシャリ」という音が出て、その周りについている筋肉の緊張が始まり、硬直して口が開かなくなります。これが急性症状です。

しかし1週間もすると症状は一変し、症状が治まったかのように顎の痛みがなくなることがあります。それは完治したということではなく、顎や関節の骨が変形や吸収することによって適応し、慢性的な状態になったと考えた方が正しいでしょう。

自覚症状については、急性の場合はありますが、「痛いから2~3日は硬い物を噛まない」と心がけることによって慢性的になってしまいます。しかし噛み合わせが変わったわけではないので、症状の再発が起こるのです。

症状と診断

成人にいたるまでに何回かそういう顎関節症の症状を経験された方は、レントゲンで確認すると左右の関節の長さや関節の中の骨の大きさが違うなど、必ず左右差が出ています。そのような方は、左右どちらか噛みやすい方で顎を使われることが多いと考えられます。同時に、硬い物を噛むと痛くなるという自覚症状がありながらも、それに慣れてしまっている方が多いともいえます。いずれにしても、硬い物を噛むなど何らかのきっかけがあるたびに、噛みづらさや顎の痛みを感じ、場合によってはその領域が広がってしまうことがあります。

歯と骨は丈夫で関節が弱いという方と、骨と関節が丈夫で歯が弱いという方など、さまざまいらっしゃいますが、弱い部分に症状が出るので、関節が弱ければ顎関節症になることが多いですし、関節が丈夫でも歯が悪ければ歯周病になる方もいるので、その診断が必要不可欠です。

急性と慢性では顎関節症の症状の現れ方はさまざまですが、階段を下りるように少しずつ悪くなり、場合によっては顎が左右どちらかに曲がってしまうなど、顔貌に影響を及ぼす方もおられます。当院では触診の際に筋肉の緊張感を拝見し、顎関節症の症状がどのように発症しているかを診断します。

精神的なものへの影響は

顎関節症になると、首や首の後ろの筋肉に緊張が起こります。自律神経に影響が出ると、気分が落ち込みやすくなったり、常に緊張が絶えずだるく感じるなど、さまざまな症状が出てきます。なかには緊張をほぐすためのお薬を使っている方もいるほどです。逆を言えば、顎関節症からパニック障害などになる方がいらっしゃることも事実です。

私自身、顎関節症を10年患っていますが、最も症状が重かった時期はいわゆる自律神経失調になり、からだの筋肉のバランスが崩れ、寝ていても筋肉の緊張感があったり、朝起きても首や顎が怠く感じるなど、朝から体に疲労がある状態になることが多々ありました。本来は睡眠をとると体が楽になりますが、何らかのかたちで緊張がほぐれず筋肉が楽にならないという方は、その状態をしっかりと見せていただきたいと思います。