当クリニックでは、常に患者様一人ひとりのことを考えてその方に合った治療を提案し、喜ばれる治療を行うことを心がけています。
技術や設備の向上はもちろんですが、「痛くない」ということも大切です。私自身、幼少期から歯の治療を受けており、さらにインプラント治療を受けた経験もあるので、歯科治療に伴う痛みのつらさはよく知っています。その経験を踏まえてたどり着いたのが無痛治療です。患者様のなかには歯科恐怖症の方もおられますが、無痛治療を行っているおかげで、その方には18年以上も通っていただいています。
治療に対する恐怖心がある方にも、治療方法をきちんと説明して選択肢を示し、無痛治療を含めてその方にとって最善の方法を考えることが大切です。患者様とのコミュニケーションを重視し、信頼関係を築くことが、苦痛の軽減につながると考えています。
最近、再生医療という言葉がよく聞かれますが、最初から「すべての歯がだめだ」と決めつけるのではなく、1本ずつ丁寧に診て噛める歯、噛めない歯をはっきりさせるようにしています。残せる歯はきちんと根の治療をして残し、うまく噛めずに他の歯にも悪影響を及ぼすようであれば、抜歯してインプラント治療につなげるというように、うまく全体のバランスをとって噛めるようにすることが、患者様に永くご自分の歯を使っていただくうえで大切なことです。
永く歯を使っていただくために定期検診を受けることも重要です。多くの方が3ヵ月で定期検診に来られ、1度のメンテナンスで満足されてお帰りになります。70歳以上の患者様でご自身でのお手入れができないということであれば、1ヵ月に1回定期検診に来ていただければ、丁寧にケアさせていただきます。
インプラント治療や再生治療などの外科治療では、感染はあってはならないことです。21年以上インプラント治療を行ってきましたが、万全な準備を行い、絶対に感染しないということを前提に患者様の周りの環境を整えています。
口腔内の洗浄、メンテナンス後 個室のオペ室に移動して頂きインプラント治療を行います。プライバシーに配慮して、手術当日はその患者様お一人だけの時間をつくっています。他の患者様を一切入れることなく治療にすべてを集中し、鎮静麻酔の医師と協力しながら治療を行うという流れです。
17年間定期的に来院されている患者様もおられますが、その方が言われた「そこまでこだわって治療していただいているおかげで、17年間ずっと悪化しません」という言葉は、私の励みになっています。
歯科恐怖症は「デンタルフォビア」ともいわれ、歯科に通うことや治療を受けることを極度に恐れる状態のことを指します。
歯科恐怖症の克服は簡単ではありませんが、虫歯が悪化する前に治療を受けたり、予防目的の歯科検診を受けるなど、痛みを伴わないことから少しずつ慣れていくことが重要になります。なんば歯科では、そういった患者様のための取り組みも行なっております。